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What’s 社会的企業?

「社会的企業」という言葉をご存じですか? 「企業=営利目的」とだけ考えがちですが、NPOが社会に定着するとともに、企業という形をとりつつ社会的な課題に取り組む事業体が現れてきました。
 そうした動きを発展させるためには何が必要なのか。社会的企業をめぐるキーワードを集めたチャート【社会的企業をとりまく磁場】と、【関連書籍】をご紹介します。
 
 
【社会的企業をとりまく磁場】
社会的企業チラシ増補版
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【関連書籍】
『闘う社会的企業』藤井敦史・原田晃樹・大高研道編著(勁草書房、2013年)→社会的企業はヒーローか? 従来の市場主義的な社会的企業観に隠されていた、現実の中で苦闘する“等身大”の社会的企業を描き出す。理論・実務双方から迫った、社会的企業論の最高峰!
 
『プロボノ 新しい社会貢献 新しい働き方』嵯峨生馬著(勁草書房、2011年)→あなたのスキルが社会を変える。進化したいビジネスパーソン必読。NPOやコミュニティ発展のカギも握る、新たな社会システム誕生。
 
[持続可能な福祉社会へ:公共性の視座から]『コミュニティ 公共性・コモンズ・コミュニタリアニズム』広井良典・小林正弥編著(勁草書房、2010年)→貧困、高齢化、環境問題など進行する多様な課題に「環境-福祉-経済」の各分野を統合した新たな分析視点を提示するシリーズ第1巻。
 
『NPO再構築への道 パートナーシップを支える仕組み』原田晃樹・藤井敦史・松井真理子著(勁草書房、2010年)→日本のNPOはなぜ発展途上のままなのか? 自治体の下請け的存在を脱却するには? 英国の協働政策を検証し、具体的解決策を示す。
 
『現代組織論』田尾雅夫著(勁草書房、2012年)→わたしたちは組織を抜きに、経験せずして生きることはできない。組織と共にこの社会を生き抜く方法としての、新たな組織論決定版。
 
『政策・合意形成入門』倉阪秀史著(勁草書房、2012年)→今の社会のあり方に不安を感じる市民のみなさん、制度を変えるための基本、政策立案のノウハウ、合意形成のコツを学びませんか?
 
『地域ジャーナリズム コミュニティとメディアを結びなおす』畑仲哲雄著(勁草書房、2014年)→「番犬」か、「善き隣人」か。過疎地の新聞社が地域とメディアの再生に成功した事例から、ジャーナリズムの規範論を問い直す。
 
『つながりづくりの隘路 地域社会は再生するのか』石田光規著(勁草書房、2015年)→地域につながりは生まれるのか? 「地方消滅」が叫ばれるなか、質的・量的調査から導かれる地域の実情。地域政策の検討に必読の書。
 
『民主主義を学習する 教育・生涯学習・シティズンシップ』ガート・ビースタ著/上野正道・藤井佳世・中村(新井)清二訳(勁草書房、2014年)→民主主義の学習とは、政治における主体化である。学校や社会でいかに民主主義を学んでいくのか、理論的・歴史的・政策的に考察する。