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攻殻機動隊

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虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察 5月 10日, 2017 古谷利裕

虚構世界はなぜ必要か?SFアニメ「超」考察
第19回 正義と生存とゴースト/攻殻機動隊「STAND ALONE COMPLEX」と「ARISE」

この「攻殻」の三つのシリーズは、共通した主題を持ちながらも、それぞれに異なる特徴をもつと言えます。共通した主題とは、情報技術の発達した世界において「個(わたし)」というものがどのようにあり得るのか、ということでしょう。「GHOST IN THE SHELL」では、個は主に内省的な次元で捉えられ、問題とされていました。しかし、「S.A.C」で個は、主に社会の中で、社会との関係において捉えられています。そして、「ARISE」において問題となっているのは、環境のなかでの個の生存戦略とでもいうべきものです。いわば「個」は、「GHOST IN THE SHELL」では実存的な問題として、「S.A.C」では正義の問題として、「ARISE」においては居場所(ニッチ)の獲得の問題として、あわらわれていると考えられます。

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虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察 7月 13日, 2016 古谷利裕

虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察
第5回 冥界としてのインターネット 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「serial experiments lain」(2)

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」では、情報空間から物理空間へと、たんなるプログラムからゴーストへと、あちら側からこちら側へと、境を超越する存在である人形使いと、物理空間から情報空間の方へと、人間から機械の方へと、こちら側からあちら側の方へと、境に向かって進んでゆく存在である草薙素子との、中間地点での邂逅と融合が描かれました。つまり、二つ世界の接点から、一つの新たな存在の様態が生まれました。……

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虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察 6月 22日, 2016 古谷利裕

虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察
第4回 冥界としてのインターネット 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「serial experiments lain」(1)

日本においてインターネットが一般化した90年代後半に、ネットを題材とした対照的とも言える二つの作品が生まれました。「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年)と、「serial experiments lain(シリアル エクスペリメンツ レイン)」(1998年)です。これはどちらも、インターネット(ネットワーク)そのものを一種の冥界(竜宮城)と見立てた作品だと言えると思います。

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