連載・読み物 コヨーテ歩き撮り

コヨーテ歩き撮り#129

5月 06日, 2021 管啓次郎

 
岩そのものが宇宙から飛来したと考えたくなるような。あるいは、この岩に乗って地球の外に飛び出せるような。そんなことを賢治さんも考えたのかな。種山高原にて。
 
Maybe this rock has flown in from the universe and landed here. Or we can use this as a vehicle to fly away from Earth’s gravity. I wonder if Miyazawa Kenji, too, had imagined such standing on this rock at Taneyama Kogen.

管啓次郎

About The Author

すが・けいじろう  詩人。明治大学理工学部教授(批評理論)、大学院プログラム「場所、芸術、意識」担当。主な著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)、『本は読めないものだから心配するな』『ストレンジオグラフィ』(いずれも左右社)、『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)ほか。詩集に「Agend’Ars」4部作および『数と夕方』『狂狗集』(いずれも左右社)、『犬探し/ 犬のパピルス』(Tombac) 、Transit Blues (University of Canberra) など。これまでに10数カ国の詩祭や大学で招待朗読を行なってきた。2013 ~ 14年、文芸誌「すばる」(集英社)に旅先の写真と文章からなる「旅ときりぎりす」を連載。