連載・読み物

コヨーテ歩き撮り#253

どういう物語なのだろう。あざやかな色の浮き彫りが心をくすぐる。謎めいて、楽しい。むかしの中国を知りたくなる。台南の街角で。右の女性は民間信仰の対象、陳靖姑。 What kind of story is it telling? The vividly colored reliefs tickle my imagination. At the same time mysterious and delightful, it makes me want to learn more about ancient China. Found on a street corner in Tainan. The lady on the right is the Chinese deity Chen Jinggu.

コヨーテ歩き撮り#251

初夏の山形の山道で出遭ったふしぎな花。葉緑素をもたず、その白さは幽霊じみている。菌類から栄養をもらって生きている、その名はぎんりょうそう(銀竜草)だって。 I came across this spooky-looking flower on a mountain path in Yamagata in May. It lacks chlorophyll and its whiteness is ghostly. It draws nutrients from fungi. It’s called "Silver Dragon Grass” in Japanese and the English name I think is Indian Pipe. A friend told me it was Emily Dickinson’s favorite flower!

憲法学の散歩道
第48回 potestasとpotentia

 立憲主義(constitutionalism)は、政治権力を憲法によって制限する。その場合の憲法は、憲法典というまとまった法典の姿形をしているとは限らない。イギリスに憲法典はないが、それでも立憲主義国家である。  立憲主義は、統治者の権限(potestas)を制限する。統治者にとっては、邪魔で余計な制限であるように見えるであろう。できることなら、憲法を無理やり変えてでも制限をかなぐり捨てたいと思うのではなかろうか。……

憲法学の散歩道
第47回 カントにおける刑罰の機能と正義

 次の一節は、カント『人倫の形而上学』の中で、もっとも有名なものの一つであろう。
 人を殺害したのであれば、死ななくてはならない。これには正義を満足させるどのような代替物もない。苦痛に満ちていようとも生きていることと死のあいだに同等といえるところはなく、したがって、犯人に対し裁判によって執行される死刑以外に、犯罪と報復とが同等になることはない。ただしその死刑は、処刑される人格における人間性に残忍となりかねない方法で行われてはいけない。……

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