勁草書房編集部

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哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。

【寄稿◎遠藤比呂通】
金顕球先生にティリッヒを学ぶ――『人権という幻』と『国家とは何か、或いは人間について』のあとがきから

 「執拗低音(basso ostinato)」というのは、丸山眞男が日本の思想について使った表現で、もともとは音楽用語です。丸山は、日本の思想の固有性は、ある思想(たとえば「キリシタンの教え」=主旋律)を「輸入」する際に生じる独特な変化(たとえば「ドチリイナ・キシリシタン」では「神に背く自由を通じて神の愛に至る」ディアレクティークが理解されていない=執拗低音)をみることで明らかになると考えました……

By |2023-10-16T15:42:17+09:002023/10/18|本たちの周辺|

横澤一彦監修『シリーズ統合的認知』
全巻刊行記念 監修者によるブックガイド

2015年11月に刊行された『注意』からはじまった『シリーズ統合的認知』は、2023年8月の『感覚融合認知』をもって無事に全巻が刊行されました。要素還元的な脳機能の理解には限界があり、人間の行動を統合的に理解することが必要であるという視点でスタートした本シリーズは、認知心理学の王道ともいえる研究テーマや近年の研究蓄積が著しいテーマについて、それぞれの分野を代表する先生方にご執筆いただいたものです。 シリーズ全体の概要については各巻頭に収録されておりますが、完結を記念し、監修者の横澤一彦先生に全体を俯瞰する解説を改めてご執筆いただきました。脳の中にとどまらない広大な認知心理学のフィールドを探索する道しるべとして、本シリーズをぜひご活用ください。【編集部】

By |2023-09-06T14:44:51+09:002023/9/8|本たちの周辺|
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