ごはんをつくる場所には音楽が鳴っていた――人生の欠片、音と食のレシピ〈14皿め〉
パリ10区。ジョルジュ・バタイユの作品「マダムエドワルダ」の舞台となったサンドニ門周辺にはトルコ、クルドのコミュニティー地区がある。広汎にくくればグラン・ブルーバードからボン・ヌーベルも入る。この界隈には劇場にブラッセリー、ポルノ映画館に売春宿。20世紀、観劇に精をだしたパリジャンのざわめきは今も、裏通りにあるブラッセリーFloやベルエポック漂うジュリアンの存在にみられる。
パリ10区。ジョルジュ・バタイユの作品「マダムエドワルダ」の舞台となったサンドニ門周辺にはトルコ、クルドのコミュニティー地区がある。広汎にくくればグラン・ブルーバードからボン・ヌーベルも入る。この界隈には劇場にブラッセリー、ポルノ映画館に売春宿。20世紀、観劇に精をだしたパリジャンのざわめきは今も、裏通りにあるブラッセリーFloやベルエポック漂うジュリアンの存在にみられる。
イスタンブルで結婚記念アルバム撮影中のアジア人カップル。スーパー・リッチな中国人なのかなあ。4世紀に建てられたテオドシウスのオベリスクを前にして、かれらは何を思うのか、どんな幸福を願うのか。
17世紀のオランダにチューリップ・バブルをもたらしたのはオスマン帝国のチューリップ。この春、トプカプ宮殿のチューリップ畑を見て、文字通り、頭がくらくらしました。
イスタンブルの特徴、路上犬多し。アナトリア地方の牧羊犬が、こうして雑踏を行く野良になっています。大きくて、おとなしくて、美しい。なついてくるので連れて帰りたいと思うけれど、それはむり。この子がこれからどうやって生きてくのかと思うと、胸が潰れます。
イスタンブルは猫の街。カフェに行くと、テーブルごとに、「何かちょうだい」的猫ちゃんが待ってます。かわいい。
アーモンドも、ピーナツも、ひまわりの種も。植物の命のエッセンスを、感謝とともにいただきましょう。イスタンブルの市場にて。
ざくろといえばペルシャを思い出しますが、中東一帯の代表的果実。トルコでもたくさんたくさん使われます。一粒ごとに、宝石のような美しさ。抗酸化の味わいが、体にしみわたる。
ボスポルス海峡はヨーロッパとアジアを隔てつつむすぶ海。フェリーの甲板から群れ飛ぶかもめたちを見ながら、disjunctive conjunction というフレーズを思い浮かべていました。
春のイスタンブル。肌寒い小雨の中、丘を登りつめるころには青空に変わり、そこにアヤソフィア(ハギア・ソフィア)が聳えたっていました。輝く建築。東方正教会、カトリック、モスク、そして世俗化。この場所を流れていった千数百年が、たちどころに甦ってくる思いです。