管啓次郎

About 管啓次郎

すが・けいじろう  詩人。明治大学理工学部教授(批評理論)、大学院プログラム「場所、芸術、意識」担当。主な著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)、『本は読めないものだから心配するな』『ストレンジオグラフィ』(いずれも左右社)、『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)ほか。詩集に「Agend’Ars」4部作および『数と夕方』『狂狗集』(いずれも左右社)、『犬探し/ 犬のパピルス』(Tombac) 、Transit Blues (University of Canberra) など。これまでに10数カ国の詩祭や大学で招待朗読を行なってきた。2013 ~ 14年、文芸誌「すばる」(集英社)に旅先の写真と文章からなる「旅ときりぎりす」を連載。

コヨーテ歩き撮り#55

ユネスコ本部前の芝生で、突然この子が姿を現しました。くわえていたボールを人の前に置くのは「投げて投げて!」ということかな。投げてあげると、よろこびいさんで取ってくる。また投げてあげると、ふたたび全速で駆け出す。これはおもしろい。こうしてかわいいジャックラッセルにひとしきり遊んでもらった春のパリ。

コヨーテ歩き撮り#54

どこの都市でも1軒くらいは好きな店ができる。その町に行けば一度は寄りたくなる。那覇ではおもろまちのここ、名前は記さない。この角度から見ると幟の文字がぜんぶ裏になり、それに興味を覚えました。本当にうまい沖縄そばが、食券を買うと瞬時にできあがり。

コヨーテ歩き撮り#50

ロスアンジェルスの高級住宅街といえばベヴァリーヒルズ。この地域で働く庭師、電気工、配管工といった人々をお客とするフード・トラックは、公園脇の路上で店開き、本場のメキシコ料理ひとすじ。どれもおいしいけれどきょうは「ワラーチェ」にするか。意味はサンダル。トルティーヤを作るマサ(生地)をわらじ型に造形して、豆、肉、シラントロ(香草)などを載せチーズをかけたもの。ずっしりおなかに溜まる。満腹の彼岸。

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