鈴木晃仁
医学と社会と文化を包摂した統合的な視点を持つ、
本邦初の「新しい医学史」入門
(月1回更新)
医学史とはどんな学問か
第7章 啓蒙主義と新しい人間観の医学 1700-1800
18世紀は啓蒙主義の医学の時代である。16・17世紀の宗教と政治と医学理論の激動の時代が終わり、新しい医学と医療がヨーロッパの各地で発展した。「人間」を分析対象とし、技術発展と相まって医療に深くかかわる医学の原型が現れ始めた時代を描き出す。