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新着記事2024-04-16T22:14:11+09:00

掌の美術論・最終回
働く手(後編)――とある「仕事」の区切り

前回の記事の最後の部分にちょっとだけ立ち戻り、解説映像『ロバート・モリス 心/身問題』(1995年)でロザリンド・クラウスとロバート・モリスが昔語りをする老人たちを演じていたことを思い出してみよう。それがわざとらしい演出を伴っていたのは、老人の眼差しが本来クラウスにとって、批評家に相応しからぬものだったからである。遠くの過去ばかりを見ようとする老人の眼差しは、美術史家にこそおあつらえ向きだと、彼女は考えていた。クラウスは著書『視覚的無意識』において、影響源を探り当てようとする美術史家の関心を「出典探しのゲーム(game of sources)」と皮肉をこめて呼んだ。

By |2025/3/25|連載・読み物, 掌の美術論|

コヨーテ歩き撮り#222

映画館の看板に自分の名前が表示されたのは最初で最後でした。朗読劇『銀河鉄道の夜』を追ったドキュメンタリー映画『ほんとうのうた』(河合宏樹監督)の上映、ケンタッキー州レキシントンの老舗映画館ケンタッキー・シアター(1922年開場)にて。ぼくは舞台挨拶をした。 This is the first and only appearance so far of my name on the marquee of an American movie theater! In 2015, we screened the documentary film “True Song” (dir. Kawai Hiroki) that follows the travel of our reading play “Night on the Milky Way Train.” The theater is the historical Kentucky Theater in Lexington that opened in 1922. Thank you Doug Slaymaker (U of Kentucky) for arranging this event!

By |2025/3/24|連載・読み物, コヨーテ歩き撮り|

ジェイソン・ブレナン『投票の倫理学』ブックガイド:
投票についてより広く深く考えるための21冊

このほど刊行されました『投票の倫理学:ちゃんと投票するってどういうこと?(上・下)』を理解するのに役立つブックガイドを同書の訳者4名に作成いただきました。論争的な内容であるからこそ、かたよった見方に陥ることなく、学術的にきちんとしたかたちで受け取っていただきたい、そんな思いから公開します。PDF版も用意しました。書店のみなさまからご依頼いただければ紙版もお届けします。ご活用ください。【編集部】

By |2025/3/21|本たちの周辺|
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