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新着記事2024-04-16T22:14:11+09:00

コヨーテ歩き撮り#225

台湾の南東海上にある小さな島、蘭嶼(らんゆい)。島人たちは森で木を伐り、美しい釣り船をつくる。捕まえるのはトビウオ。 Ponso no Tao, also known as Orchid Island, is a small island southeast of Taiwan. The islanders cut down a huge tree and make it into a beautiful fishing boat. They catch flying fish which is at the center of their annual life cycle.

By |2025/5/12|連載・読み物, コヨーテ歩き撮り|

憲法学の散歩道
第44回 君主制原理vs国家法人理論──ゲルバーの場合

 カール・フリードリヒ・ゲルバーは1823年、チューリンゲンに生まれた。ライプツィヒ大学とハイデルベルク大学で法学を学び、弱冠23歳にしてイェナ大学の教授となった。その後、エアランゲン大学、チュービンゲン大学を経て1863年、ライプツィヒ大学教授となった。逝去したのは1891年である。学外では、ヴュルテンベルク王国の上院議員、ザクセン王国の首相等を務めている。ゲルバーはドイツ近代公法学の父と目されている。……

掌の美術論・最終回
働く手(後編)――とある「仕事」の区切り

前回の記事の最後の部分にちょっとだけ立ち戻り、解説映像『ロバート・モリス 心/身問題』(1995年)でロザリンド・クラウスとロバート・モリスが昔語りをする老人たちを演じていたことを思い出してみよう。それがわざとらしい演出を伴っていたのは、老人の眼差しが本来クラウスにとって、批評家に相応しからぬものだったからである。遠くの過去ばかりを見ようとする老人の眼差しは、美術史家にこそおあつらえ向きだと、彼女は考えていた。クラウスは著書『視覚的無意識』において、影響源を探り当てようとする美術史家の関心を「出典探しのゲーム(game of sources)」と皮肉をこめて呼んだ。

By |2025/3/25|連載・読み物, 掌の美術論|
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