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新着記事2024-04-16T22:14:11+09:00

掌の美術論 第23回
働く手(中編)――芸術の「自律性」を宙吊りにする

前回の記事で論じたように、ロバート・モリスもロザリンド・クラウスも、特殊な遊び場としての解説映像『ロバート・モリス 心/身問題』(1995年)で既存の現実に対し批評的な距離を取ることを試みた。モリスが距離を取ろうとしたのは、既存の芸術と既存の産業の双方が別々に築き上げてきた価値体系であった。とりわけこの解説映像で度々取り上げられるパフォーマンス《サイト》(1964年)は、階層化された既存の芸術とも、労働者を労働から疎外する既存の産業とも切り離されながら、芸術と産業の労働が交差するような実践の場にほかならなかった。……

By |2025/2/25|連載・読み物, 掌の美術論|

コヨーテ歩き撮り#220

雨の公園、人はいない。人なつこい白鳥が近寄ってきた。ただ一羽。何をねだっているの? 久留米市の石橋文化センター庭園にて。 It’s raining and there is no other person in the park. A tame swan comes swimming toward me. It’s all alone, too. What do you want? Sorry, my pocket is empty.

By |2025/2/17|連載・読み物, コヨーテ歩き撮り|
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