木下衆

木下衆

きのした・しゅう  大阪市立大学都市文化研究センター研究員、東京都健康長寿医療センター研究所非常勤研究員ほか。1986年、大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。専門は医療社会学、家族社会学。著書に『家族はなぜ介護してしまうのか(仮題)』(世界思想社、2019(予定))、『最強の社会調査入門:これから質的調査をはじめる人のために』(ナカニシヤ出版、2016年(共編著))、『認知症の人の「想い」からつくるケア:在宅ケア・介護施設・療養型病院編』(インターメディカ、2017年(共著))。

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治らなくても大丈夫、といえる社会へ
vol.02 誰かを責めるのをやめませんか?――1960年代末、「嫁さんが悪い」と言われ続けた人

治らなくても大丈夫、といえる社会へ――認知症の社会学 12月 25日. 2018

今回は「痴呆」という言葉さえ一般的ではない時代に義母を介護していた女性のお話を通じ、介護する人・される人と周囲の人との関係を考えます。50年前と現在で、何が変わり、何が変わらないのか――そんなお話が展開します。

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治らなくても大丈夫、といえる社会へ
vol.01 「安楽死」と書いてくれたあなたへ

治らなくても大丈夫、といえる社会へ――認知症の社会学 11月 27日. 2018

認知症患者の思いやその人らしさを尊重する介護――現在私たちの社会は、そうした介護を目指すべきものとして掲げている。しかしそうした理念は、突然私たちの社会に生まれてきたのではない。それは長い歴史をかけて、介護に関わる人びとが作り上げてきた、私たちの社会の一つの到達点なのだ。認知症という病名がないどころか、「ボケ」や「痴呆」といった言葉すら身近でない時代に介護を経験した人。介護保険といった制度もない時代に、介護家族が相談できる場を立ち上げ、在宅での看取りを目指した人……。介護家族の悩みの歴史を辿りながら、「治らなくても大丈夫」といえる社会のあり方を構想する、気鋭の社会学者による連載です。【編集部】

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