法+女性=変革! 『レイディ・ジャスティス』の舞台裏
第5回 アメリカでは投票するのも一苦労
アメリカ国内だけでなく海外からもたいへんな注目を集めている今年(2024年)のアメリカ大統領選挙。投票日は2024年11月5日(火)である。まだしばらく先のように感じられるが、実は一部の地域では先月半ばから投票が始まっている。各候補者は、明日にでも投票するかもしれない有権者を相手に演説などを行なっている。
アメリカ国内だけでなく海外からもたいへんな注目を集めている今年(2024年)のアメリカ大統領選挙。投票日は2024年11月5日(火)である。まだしばらく先のように感じられるが、実は一部の地域では先月半ばから投票が始まっている。各候補者は、明日にでも投票するかもしれない有権者を相手に演説などを行なっている。
グローバル立憲主義がトレンディである。地球全体を立憲主義の諸原則によって規律される世界として捉えるべきだ、あるいはそうした世界の実現を目指すべきだとする議論である。気候変動、テロリズム、疫病の蔓延、大量の難民・移民等の問題は、各国の国境を超える広がりを見せており、超国家的な解決を必要とする。そうした解決を与える機構は、立憲主義の諸原則に沿って組織され、運営されるべきだというわけである。……
ジョクジャカルタの市内にはけっこうな数の馬車が走っている。もちろん観光客向けだが、交通の混沌の中で馬たちを見るとほっとする。 In the city center of Yogyakarta you see not little number of horses pulling carriages. All meant for tourism, that is true, but it is so refreshing to see them in the chaos of urban traffic.
『レイディ・ジャスティス』もそうだが、アメリカの政治や社会を扱う本には指名承認公聴会の話がよく出てくる。指名承認公聴会は、後述のとおり手続きとしてももちろん重要なのだが、のちに繰り返し引用されるような重大な発言がされたり、それまで知られていなかった事実が明らかにされたり、ドラマのような展開があったりして、情報源としても歴史上の出来事としてもなかなかおもしろいのである。…
ジャワ島の伝統的影絵芝居といえばワヤン・クリ。人形はきれいに彩色されて、芝居はスクリーンの前で上映される。表から見ればカラフルな世界、裏から見ると影絵。王族たちは表に、庶民は裏に。 Wayang klit is the traditional puppet theater in Java. Flat puppets such as this one is used. Puppets are beautifully colored and the performance takes place in front of a screen. Seen from the recto the world is colorful and from the verso it is all shadows. The sultan and his entourage see the former, the commoners the latter.
好きな仮面を好きな時にかぶることができれば、とても楽だ。それは本当の感情を隠し、演じられた人格(ペルソナ)のみを人々に見せる。だが仮面が剥がれなくなってしまうことほど恐ろしいものはない。なぜなら人は、「自分とは誰か」ということを確認するとき、人の目に映った自分の姿について問わずにはいられないからだ。……
一言で地域活性化と言っても、企業と違い地域にはさまざまな利害関係者が存在し、その調整に大きなコストがかかります。地域においてはアントレプレナーが果たす役割も多様で、様々な活動が求められます。今回は地域と企業の相違点に焦点を合わせて、地域活性化におけるアントレプレナーの役割について触れていきます。
ジョグジャカルタ近郊の火山ムラピを見にくと、このみみずくに出会った。 Went to see Gunung Merapi, an active volcano, near JogJakarta. There I met this cute horned owl!
本書『レイディ・ジャスティス』の著者ダリア・リスウィックは弁護士資格を持つジャーナリストである。「訳者あとがき」にも書いたとおり、リスウィックはスタンフォード・ロースクール修了後、連邦の控訴裁判所で裁判官の調査官を務めた。その後はしばらくローファームで働いたが、1999年にオンライン雑誌『スレート(Slate)』でマイクロソフト独占禁止法違反訴訟を取材する機会を得たのが転機となり、以後はローヤーとしての知識を活かし、同誌で連邦最高裁判所などの動向や法に関する記事を書いているほか、テレビのニュース番組にも解説者として出演している。
プラトンの対話篇の一つに「エウチュプロン」がある。さほど有名な対話篇とは言えないであろう。登場人物はソクラテスとエウチュプロンの二人だけ、エウチュプロンは若い預言者である。扱われているテーマは、敬虔(eusebeia; piety)とは何かであるが、確たる結論にいたることもなく、二人の対話は唐突に終わる。 対話の表面的な流れは、次の通りである。……