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連載・読み物

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憲法学の散歩道 2月 25日, 2021 長谷部恭男

憲法学の散歩道
第17回 アレクサンドル・コジェーヴ──承認を目指す闘争の終着点

 1932年にパリで出会って以降、レオ・シュトラウスとアレクサンドル・コジェーヴは、生涯にわたって対話を続けた。
 アレクサンドル・コジェーヴは、1902年5月11日、モスクワの裕福なブルジョワの家庭に生まれた。彼は1920年、革命の勃発したロシアを逃れ、カール・ヤスパースの下で博士論文を執筆する。
 1926年末、彼はパリに移って研究を続け、1933年から39年まで、高等研究院でヘーゲルの『精神現象学』に関する講義を行った。この講義には、レイモン・アロン、ジョルジュ・バタイユ、アンドレ・ブルトン、モーリス・メルロー・ポンティ、ジャック・ラカン等が出席した。……

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夢をかなえるための「アントレプレナーシップ」入門 2月 12日, 2021 高橋徳行

夢をかなえるための『アントレプレナーシップ』入門
⑩ビジネスの世界だけではない

アントレプレナーシップ(起業活動)はビジネスの世界だけとは限りません。政治や行政などビジネス以外の世界でも「アントレプレナーシップ」は存在します。第8回で取り上げた「社会起業家」もビジネスの世界ではありませんでした。今回は政治・行政の世界での起業です。一体どのようなものでしょうか。その挑戦の過程をご覧ください。[編集部]

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連載・読み物 2月 08日, 2021 管啓次郎

コヨーテ歩き撮り#123

十年前のいまごろ、どんなバカをやってたのかなとふりかえると、こんなバカを。雪の原っぱでキャンプをしたものの、翌朝にはこんなに雪に埋れていました。体は冷え切って。札幌、モエレ沼公園。

One’s stupidity knows no limit. This picture from ten years ago testifies to it! Camping in the snow, my tent was half buried by the morning and my teeth were chattering. Taken at Moere Numa Park, Sapporo, 2011.

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憲法学の散歩道 1月 26日, 2021 長谷部恭男

憲法学の散歩道
第16回 レオ・シュトラウスの歴史主義批判

 レオ・シュトラウスは1899年に、プロイセンのヘッセン州キルヒハインで、穀物商を営むユダヤ人の子として生まれ、マールブルク大学とハンブルク大学で学んだ。ハンブルク大学では、エルンスト・カッシーラーの指導の下で博士論文を執筆している。
 1922年、シュトラウスはフライブルク大学で、エトムント・フッサールの下でポス・ドクの研究活動を続け、フッサールの助手であったマルティン・ハイデガーの講義にも出席している。当地でシュトラウスは、ハンス-ゲオルグ・ガダマー、カール・レーヴィット、ハンナ・アレント等と知己となった。……

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