連載・読み物

虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察
第6回 仮想現実とフィクション 『ソードアート・オンライン』『電脳コイル』『ロボティクス・ノーツ』(1)

ヴァーチャル・リアリティ(Virtual Reality)は、通常では仮想現実と訳されますが、それは本来、「実在はしていないが、効果や機能として実在していると同等とみなせるもの」を意味します。ヴァーチャル・リアリティという言葉が初めて公的な場で使われたのは1989年のテクスポ(Texpo)`89でのことでした。

虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察
第5回 冥界としてのインターネット 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「serial experiments lain」(2)

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」では、情報空間から物理空間へと、たんなるプログラムからゴーストへと、あちら側からこちら側へと、境を超越する存在である人形使いと、物理空間から情報空間の方へと、人間から機械の方へと、こちら側からあちら側の方へと、境に向かって進んでゆく存在である草薙素子との、中間地点での邂逅と融合が描かれました。つまり、二つ世界の接点から、一つの新たな存在の様態が生まれました。……

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