吉永明弘

環境倫理学を学ぶ人のためのブックリスト[勁草書房10選]

 気候変動は年々深刻化し、昨年にはついに「地球沸騰化」という言葉まで登場しました。人新世、SDGs、生物多様性の価値といった言葉を耳にすることも多くなるなか、環境問題に対する倫理的な考察を行う「環境倫理学」に注目が集まっています。  現在、環境問題についての個別の処方箋がたくさん提案されていますが、それらをどう評価したらよいか迷うことも多いことでしょう。環境倫理学を学ぶことで、論点が整理でき、環境問題に対して社会がどう対応すべきなのかを、具体的に考えることができるようになると思います。  ここでは、環境倫理学を学ぶにあたって参考になる勁草書房の本を10冊紹介します。これらはいずれも環境倫理学ならではの論点を扱っていますので、環境問題に関する他の研究書とは異なる視点を得ることができます。まとめて読むことで、それぞれの本の理解も深まることでしょう。皆さんの本選びの参考になれば幸いです。[選書&紹介文]吉永明弘・太田和彦・寺本剛・熊坂元大

By |2024-03-13T15:24:43+09:002024/3/26|本たちの周辺|

『未来の環境倫理学』編著者・吉永明弘さんからの提案
“開発事業に対する倫理学からの応答――DAD型から順応的管理へ”

2018年4月に刊行された『未来の環境倫理学』の編著者・吉永明弘さんから、「21世紀の環境倫理学は、新しい問題と古い問題の両方に取り組まなければならない状況にある」という問題意識のもと、今後の課題に取り組むための提案をいただきました。そのキーワードとなる「開発事業における順応的管理」とはなにか? ぜひご一読、ご一考ください。[編集部]

By |2018-07-05T16:25:54+09:002018/7/6|本たちの周辺|
Go to Top