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新着記事2024-04-16T22:14:11+09:00

Book Review
『FREE――歴史の終わりで大人になる』

「これらすべてが一九九〇年十二月に永久に変わった」。現在はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで政治理論を教えるレア・イピは、まだ少女だった時代の日を想起して、このように書く。そう、彼女の祖国アルバニアで、社会主義体制下の一党独裁が終わりを告げた日だ。長きにわたり鎖国を続けてきたこの国に、外からの情報が流れ込む。……

By |2025/2/10|本たちの周辺, Book Review|

憲法学の散歩道
第43回 内的か外的か、そしてそれは問題なのか

 憲法学、もう少し広くとって法律学の世界では、内的か外的かが、いろいろな局面で問われる。H.L.A.ハートは、規範一般について、内的視点と外的視点とを区別した。  規範に則した行動には、内的側面と外的側面とがある。  毎週末に、新宿のデパートに出かける習慣のある人がいるとしよう。……

コヨーテ歩き撮り#219

笑顔のとなかいです。ところで、ぼくがとなかいをとなかいと平仮名で記すのはなぜ? 答えは小島敬太との共著『サーミランドの宮沢賢治』(白水社)をごらんください! You know the reason why I always write tonakai in hiragana? Seek the answer in the book Miyazawa Kenji in Saamiland, co-written with my friend Kojima Keita!

掌の美術論 第22回
働く手(前編)――仕事中を演じる

あ、この人こんなふうに笑うんだ、と、ミニマリズムの彫刻家ロバート・モリス(第11回・第12回記事参照)についての1995年の解説映像『ロバート・モリス 心/身問題』に登場する、美術批評家ロザリンド・クラウスを見て思った。クラウスはこの映像の中で始終かしこまって教壇から解説するのだが、威圧的な教授たらんと装う最中、映像を投影するスクリーンとして使用していた、教壇に貼り付けられたボール紙が剥がれ落ちて、ふふっと笑ってしまう。……

By |2025/1/29|連載・読み物, 掌の美術論|

コヨーテ歩き撮り#218

ハワイ島の南端はカ・ラエ、ハワイ語でただ「岬」を意味する。タヒチから移住してきたポリネシア人の最初の上陸地点か。ここに立ってアオテアロア(ニュージーランド)の方向を眺めるのが好き。 The southern tip of Big Island is called ka lae, which simply means "the cape" in Hawaiian. Probably the first landing point for Polynesian immigrants from Tahiti. I love to stand here and look across the Pacific to the direction of Aotearoa.

By |2025/1/20|連載・読み物, コヨーテ歩き撮り|
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