連載・読み物

憲法学の散歩道
第22回 未来に立ち向かう──フランク・ラムジーの哲学

 フランク・ラムジーは1903年2月22日に生まれ、1930年1月19日、26歳で死去した。死因はレプトスピラ菌(leptospire)の感染による多臓器不全であると推測されている。父親のアーサー・ラムジーは、ケンブリッジ大学モードリン・コレッジで数学を教え、副学寮長(President)も務めた。フランクの弟マイケルは、1961年に第100代のカンタベリー大司教となった。妹のマーガレットは、オクスフォード大学で経済学を教えた。……

追悼・那須耕介さん

法哲学をご専門とする、京都大学教授・那須耕介さんが、2021年9月7日、お亡くなりになりました。2017年に初期の膵臓がんが見つかり、手術を経て、抗がん剤治療などに取り組んでいらっしゃいましたが、2019年に再発。さらなる治療を続けられましたが、2021年8月半ばより容態が悪化し、9月、永眠なさいました。 このインタビューは、『ナッジ!?』の企画が立ち上がり、那須さんが対談連載用の取材を始める前に、「那須さんに話をうかがっておきたい」という『ナッジ!?』共編者の北海道大学教授・橋本努さんのお申し出によって実現しました。写真はすべて2018年のインタビュー当日に撮影したものです。那須さんがどのように考え、どのように研究をしてきたのか、ぜひみなさんにもお読みいただければと、ご遺族の了解を得て公開いたします。53歳という若さで亡くなった那須さんのご冥福を、心より祈ります。[編集部]

憲法学の散歩道
第21回 道徳対倫理──カントを読むヘーゲル

お待たせしました、「憲法学の散歩道」再開です。これまでの連載は書き下ろし2編を加えて『神と自然と憲法と――憲法学の散歩道』と題し、装い新たに単行本となります。来る11月15日発売、どうぞお楽しみに。[編集部]

夢をかなえるための『アントレプレナーシップ』入門
⑮起業家になるための能力・起業家に求められる能力(2)

起業「後」に起業家が求められる「能力」とはどのようなものなのでしょうか。今回は業歴のある企業と創業間もない企業の違いに着目して、その能力について考えていきます。皆さんもご一緒に考えてみてください。[編集部]

コロナ時代の疫学レビュー
第9回 パンデミックの時こそ、緊急性と科学性を両立させる――デキサメタゾンのランダム化比較対照試験

2020年、世界中で新型コロナウイルスのパンデミックが進行するさなか、英国ではその治療薬を探す臨床試験が大規模に行われていました。従来の発想では考えられない取り組みの結果、身近な薬の効果がきわめて短期間に探り当てられた背景を、疫学論文から読み解きます。[編集部]

コロナ時代の疫学レビュー
第8回 コロナ時代の最初の巨大な研究スキャンダル――血圧降下薬・ヒドロキシクロロキン・イベルメクチンの死亡リスクの後向きコホート研究

昨年、トランプ米国前大統領が新型コロナウイルス感染症に対する薬として、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンを宣伝し自分でも服用したことで、大きな話題になりました。けれど、そのヒドロキシクロロキンを使った治療についての研究論文のひとつはデータの捏造を疑われて撤回されています。最近日本でも注目されるイベルメクチンを扱った論文も削除されました。何が起こっているのか、論文の公表と撤回・削除をめぐって起こったことを坪野さんがていねいにトレースしています。[編集部]

Go to Top