連載・読み物

憲法学の散歩道
第20回 『法の概念』が生まれるまで

 法史学者のブライアン・シンプソン(Alfred William Brian Simpson)は、1931年にイギリス国教会の牧師の末っ子として生まれた。1951年、オクスフォードのクィーンズ・コレッジに入り、法学を学んだ。1955年から73年まで、リンカーン・コレッジのフェロウを務める。その後、ケント大学教授、ミシガン大学教授等を歴任する。逝去したのは、2011年である。  シンプソンの没後に刊行された著書に『『法の概念』に関する考察』がある。……

燃えよ本[第3回]「たまたま」のレトロスペクティブ ② スペンサーは本当に弱肉強食を唱えたのか?

ダーウィンが発表した『種の起源』は、キリスト教世界の根幹を揺るがした。しかし時代は19世紀後半、まだ遺伝子はじめ分子学的な生命の仕組みが解明されていなかったため、ダーウィンの進化論はさまざまな曲解を生んだ。中でも20世紀中盤まで炎上し続けたのが、進化論を人間社会に適用した「社会進化論」、人間個体に適用した「優生学」だ。

By |2021-12-21T17:43:17+09:002021/5/24|連載・読み物, 燃えよ本|

夢をかなえるための『アントレプレナーシップ』入門
⑫なぜ第一歩を踏み出せないのか

起業は決して成功への一本道ではありません。紆余曲折があって初めて起業活動は成り立ちます。そのスタートは決して容易ではありません。多くの人はその現実に躊躇します。では、最初の第一歩をどのように踏み出すのでしょうか。今回はその事例を紹介します。[編集部]

コヨーテ歩き撮り#129

岩そのものが宇宙から飛来したと考えたくなるような。あるいは、この岩に乗って地球の外に飛び出せるような。そんなことを賢治さんも考えたのかな。種山高原にて。   Maybe this rock has flown in from the universe and landed here. Or we can use this as a vehicle to fly away from Earth’s gravity. I wonder if Miyazawa Kenji, too, had imagined such standing on this rock at Taneyama Kogen.

憲法学の散歩道
第19回 共和国の諸法律により承認された基本原理

フランスの違憲審査機関である憲法院(Conseil constitutionnel)の1958年の創設から1986年にいたるまでの主要な決定の評議の記録が本としてまとめられている*1。どの決定の評議録もすこぶる面白い(憲法学者でない方がお読みになって面白いかどうかは別の話である)。たとえば1971年7月16日の評議と決定は、憲法院の機能自体を根本的に変革したと言われる。……

燃えよ本[第2回]「たまたま」のレトロスペクティブ ① 粘着ダーウィン、意味を破壊する

「あなたはすべての生物をつくった創造神について考えたことがありますか?」  ある日、山梨の山の中の小さな集落にある僕の家までわざわざ訪ねてきた、キリスト教系新興宗教の勧誘のお姉さんが玄関でこんなことを僕に問いかけた。 「それはいろんな生物学者が考えてきたことで、そんなものはいない!というのがここ150年くらいに蓄積された定説です。僕はそれを支持します。」 と間髪入れずに返事をしたらお姉さんは「あ、ヘンなのに当たっちゃったな」という顔で、冊子だけ置いて足早に立ち去ってしまった。

By |2021-12-21T17:52:48+09:002021/4/26|連載・読み物, 燃えよ本|

コヨーテ歩き撮り#128

おやおや、こんなところで尊きお方にお目にかかれるとは! お名前を存じ上げませぬが、この世に惑うわれわれへの寛大なお導きをありがとうございます。 Oh, hey, mister, I mean, sir! How lucky I am to meet you in such an unexpected place. Very sorry that I can't recall your name, but thank you all the same for your generous guidance in this harsh world for us lost souls.

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