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連載・読み物

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コロナ時代の疫学レビュー 9月 21日, 2021 坪野吉孝

コロナ時代の疫学レビュー
第8回 コロナ時代の最初の巨大な研究スキャンダル――血圧降下薬・ヒドロキシクロロキン・イベルメクチンの死亡リスクの後向きコホート研究

昨年、トランプ米国前大統領が新型コロナウイルス感染症に対する薬として、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンを宣伝し自分でも服用したことで、大きな話題になりました。けれど、そのヒドロキシクロロキンを使った治療についての研究論文のひとつはデータの捏造を疑われて撤回されています。最近日本でも注目されるイベルメクチンを扱った論文も削除されました。何が起こっているのか、論文の公表と撤回・削除をめぐって起こったことを坪野さんがていねいにトレースしています。[編集部]

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燃えよ本 9月 09日, 2021 小倉ヒラク

燃えよ本[第6回]エイハブの執念が滅ぼしたものとは? 白鯨と捕鯨の近代史

19世紀、アメリカ及び世界文学の金字塔であるハーマン・メルヴィル『白鯨(モビー・ディック)』。
 アメリカといえばグリーンピースはじめ鯨やイルカなどの海洋哺乳類の保護活動に熱心な「反捕鯨国」なのだが、実は20世紀初頭まで世界一の捕鯨王国だった。世界中の海でクジラを獲って獲って獲りまくった前近代の捕鯨黄金期の記憶が刻まれたのがメルヴィルの『白鯨』なのである。現代の倫理観から見るとあまりにも血生臭く、差別的。かつ文学の枠組みを大きく逸脱した怪作を僕なりに読み解いてみよう。

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ビブリオスコープ 人生相談本占い 9月 08日, 2021 中村和恵

Biblioscope 本占いと人生相談〈第3回〉人類、やりすぎ――絶対平和主義愛国アナキストおばさんのクリティカル・リーディング

ものすごいお久しぶりです!
声が、変わった。そういう気がします。
わたしの、だけでなく、地球の人の、
とくに人の多い都市と、その周辺の人々の声が。
顔も、変わった。
みなさんのお顔が見えなくなりました。おそらく、とくに日本で。
みんなマスクしてる。

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