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新着記事2024-04-16T22:14:11+09:00

掌の美術論
第6回 時代の眼と美術史家の手
――美術史家における触覚の系譜(後編)

前回の記事ではハインリヒ・ヴェルフリンの『美術史の基礎概念』(1915年)を取り上げながら、触覚的な価値に基づくイメージ分析について紹介した。実のところそうした方法論自体は、バーナード・ベレンソンやアロイス・リーグルといった美術史家たちが19世紀末から20世紀初頭にかけて書いたものに見られたものだった。ではこうした傾向は、どのような思想的系譜のうえに位置づけられるだろうか。

By |2023/6/29|連載・読み物, 掌の美術論|
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