Book Review『AIと著作権』
本書は、そのものズバリのタイトルが示すとおり、ここ数年、著作権業界を大いに賑わせている「AIと著作権」について網羅的に分析した書籍である。 もっとも、本書は、「書籍」といっても、いわゆる法律実務書ではなく、現在の学会を代表する研究者たちによる最新論文が収録された珠玉の論文集である。……
夢をかなえるための『アントレプレナーシップ』入門
㉘地域活性化とアントレプレナーシップ(1)
これまではアントレプレナーシップを個人や企業などの組織中心に考えてきました。しかしながら、地域という視点も大切な要素です。今回からは、地域で展開されるアントレプレナーシップ発揮の重要性と困難を紹介し、その課題を探っていきます。[編集部]
コヨーテ歩き撮り#201
魅惑、危険、炎。唐辛子の赤には心が踊る、ピザも踊る。 Check out this charmingly dangerous flame! The red invites your heart to dance and makes your pizza dance, too.
掌の美術論 第15回 キュビスムの楽器の奏でかた、キュビスムの葡萄の味わいかた
この春ヴェルサイユ宮殿で、19世紀に活躍したフランス人画家オラース・ヴェルネの展覧会が開催されていた。ヴェルネは、オリエンタリズムや歴史画を手がけたアカデミズムの画家として語られることの多い画家だ。しかしこの展覧会は、意外にもロマン主義と古典主義をつなぐような革新的潜在性を秘めた画家であったことを示す点で、実に発見の多い企画だった。
コヨーテ歩き撮り#200
シアトルは雨の多い土地。夕方にはよく虹が見える。くっきりしたダブルレインボウを見ると、いいことがありそう。 Seattle is a rainy city. Often you see the rainbow when the sun is lower. Seeing a clear double rainbow like this one might bring you luck. I wish!
あとがきたちよみ『生ける憲法』
【あとがきたちよみ】「訳者まえがき」を公開しました。
コヨーテ歩き撮り#199
土地にはもともとの植生がある。開発によって失われてしまう。それがわからなくなったときのために原生種の種をタイムカプセルに入れて埋めておくというプロジェクト。いつ開けるのかな。この花の学名は「リンネ」の名前と「極地の」という形容詞から来ているのだろうけれど、どんな花だったか忘れた。
憲法学の散歩道
第38回 ソクラテスの問答法について
筆者はいわゆるロースクールに所属している。法曹養成を任務とするロースクールでは、ソクラティック・メソッドと呼ばれる問答を通じた教育が推奨されている。アメリカのロースクールでは、そうした教育方法がとられているらしいので、それを輸入しようということのようである。……
あとがきたちよみ
『イスラームの定着と葛藤 』(シリーズ・西洋における宗教と世俗の変容2)
「[総論]西洋における宗教と世俗の変容――イスラームの定着と葛藤」(はじめに)を公開しました。
環境倫理学を学ぶ人のためのブックリスト[勁草書房10選]
気候変動は年々深刻化し、昨年にはついに「地球沸騰化」という言葉まで登場しました。人新世、SDGs、生物多様性の価値といった言葉を耳にすることも多くなるなか、環境問題に対する倫理的な考察を行う「環境倫理学」に注目が集まっています。 現在、環境問題についての個別の処方箋がたくさん提案されていますが、それらをどう評価したらよいか迷うことも多いことでしょう。環境倫理学を学ぶことで、論点が整理でき、環境問題に対して社会がどう対応すべきなのかを、具体的に考えることができるようになると思います。 ここでは、環境倫理学を学ぶにあたって参考になる勁草書房の本を10冊紹介します。これらはいずれも環境倫理学ならではの論点を扱っていますので、環境問題に関する他の研究書とは異なる視点を得ることができます。まとめて読むことで、それぞれの本の理解も深まることでしょう。皆さんの本選びの参考になれば幸いです。[選書&紹介文]吉永明弘・太田和彦・寺本剛・熊坂元大
コヨーテ歩き撮り#198
サーミの人々の主食はとなかいの肉。ブラッドプディングにはこけもものソースを添えます。茹でた舌、茹でた肉。骨髄は濃厚な味わいで体が温まります。 Reindeer meat is the staple food for the Saami. Blood pudding is served with lingonberry sauce. Boiled tongue and meat are eaten simply with salt and delicious. Bone marrow is very rich and warms you from inside.
掌の美術論
第14回 嘘から懐疑へ――絵画術と化粧術のあわい
芸術とは嘘をつく技術である、という言説は、たびたび認められるものだ。それは芸術を真実から遠ざけるための批判ともなり得るものではあるが、むしろそこにこそ芸術の真髄を見る見解が、近代フランスに登場する。17世紀の色彩派の画家ロジェ・ド・ピールは、ルーベンスの作品に認められる誇張された色や光の表現が「化粧」(白粉や虚飾を意味するフランス語「fard」)に他ならないと認めながらも、この「化粧」による理想化を施し、鑑賞者を欺くことこそ、絵画の本質であるとした。