ジャーナリズムの道徳的ジレンマ
〈CASE 11〉メディアスクラムという名の人災
マスメディアをめぐる問題の筆頭にもあげられる「メディアスクラム」。今回は、被取材者の視点をかりて、メディアスクラム、さらにその先にあるものを考えてみたいと思います。[編集部]
コヨーテ歩き撮り#25
台北の北の郊外にある温泉地、北投(べいとう)。ここを舞台とするサウンドインスタレーション巡礼型演劇「北投ヘテロトピア」(演出=高山明)に作家として参加しました。山を登りつめたところから見る源泉の風景は圧巻。いつまでも眺めていたい、夏みたいな冬の夕方です。
虚構世界はなぜ必要か?SFアニメ「超」考察
第13回 量子論的な多宇宙感覚/『涼宮ハルヒの消失』『ゼーガペイン』『シュタインズゲート』(3)
『ゼーガペイン』は、主人公のキョウにとって、世界の底が何度も抜けるという物語です。何かを決断し、それに基づいて行動するという能動性を発揮するための基盤となる、あるいは、日々の暮らしを成立させ、そこで生起する感覚や感情や愛情に実質を与えるための基盤となるはずの、世界の枠組みそのものが、何度も崩れてしまうのです。その度に、世界観が崩壊し、実が虚になり、世界への信が失われます。何が現実で何がそうでないのか、何が本当で何か嘘なのかは、キョウの選択によってではなく、世界の枠組みの崩れにより虚実の軸が移動することで決定します。そしてそれは、一度だけではなく、何度も起こるのです。
あとがきたちよみ
『排外主義を問いなおす』
「はしがき」ページを公開しました。
あとがきたちよみ
『国境政策のパラドクス』
「序論 国境政策のパラドクスとは何か?」ページを公開しました。
コヨーテ歩き撮り#24
エクアドルのストリートフードの王様、エンセボヤード(たまねぎとまぐろのスープ)。朝ごはんに食べる。1ドル50セント(エクアドルは米ドルを使う)。
ジャーナリズムの道徳的ジレンマ
〈CASE 10〉取材謝礼のグレーゾーン
語られにくい「お金」と「ジャーナリズム」。今回は「取材謝礼」をめぐる事例から。わかりやすい対抗軸とはかぎりませんが、考えてみたいと思います。[編集部]
あとがきたちよみ
『公共哲学とはなんだろう[増補版]』
「増補版への序文」と「まえがき」ページを公開しました。
虚構世界はなぜ必要か?SFアニメ「超」考察
第12回 量子論的な多宇宙感覚/『涼宮ハルヒの消失』『ゼーガペイン』『シュタインズゲート』(2)
つまり、『涼宮ハルヒの消失』という物語は、長門有希の決断やキョンの決断をめぐる物語というより、二つのあり得る世界が「現実」という唯一の座を奪い合っている物語と言えそうです(二つの世界の勝敗を判定するのは、偶然なのでしょうか、ハルヒなのでしょうか)。その時に登場人物たちは、「いま・ここ・わたし」として、出来事についての情報を単線的な順路に沿って知って行く、一つの視点にすぎないものになるでしょう。
コヨーテ歩き撮り#23
まだ眠いんだよ。日本は真冬、エクアドルは真夏。
