連載・読み物

燃えよ本[第7回]都会のクリエイターが社会の欺瞞に耐え切れず地方に移住してDIY小屋おじさんにジョブチェンジするお話

今回取り上げるのは、日本三大随筆の一つ、鴨長明『方丈記』である。 「燃えよ本』の連載タイトルの如く、京の都の大火(安元の大火)から始まる、日本初のルポルタージュであり、仏教の無常観を説いた自己啓発本であり、DIY小屋の指南書でもある日本文学史上屈指の怪作だ。現代でいえば短編程度の文章量にこれだけ様々な要素を盛り込んだ著者の鴨長明とは、どのような人物だったのか? そして彼の生きたのはどのような時代だったのか?

By |2021-12-15T10:40:39+09:002021/12/21|連載・読み物, 燃えよ本|

憲法学の散歩道
第23回 思想の力──ルイス・ネイミア

 『神と自然と憲法と』第18章で紹介したように、ジョン・メイナード・ケインズは、世界を支配するのは思想であるとし、それに比べて既得権益の影響は誇張されているとする。これと対蹠的な観点に立つのが、歴史家のルイス・ネイミアである。ネイミアによると、思想や原理と言われるものはすべて、人間の真の動機を覆い隠すためのイデオロギーにすぎない。歴史を動かすものは、別にある。……

コヨーテ歩き撮り#143

沖縄に行ってイラブチャーを食べたい。刺身にするときは青い皮をつけたままでね。まーす煮もうまい。まーす(塩)と泡盛だけで煮るんだよ。 How I wish I could go to Okinawa and eat this beautiful blue fish! Irabuchah is the name. When you make sashimi of it, leave the skin and enjoy the feel against your teeth. If you need to cook it, simmer it with sea salt and awamori. Simple is the best!

憲法学の散歩道
第22回 未来に立ち向かう──フランク・ラムジーの哲学

 フランク・ラムジーは1903年2月22日に生まれ、1930年1月19日、26歳で死去した。死因はレプトスピラ菌(leptospire)の感染による多臓器不全であると推測されている。父親のアーサー・ラムジーは、ケンブリッジ大学モードリン・コレッジで数学を教え、副学寮長(President)も務めた。フランクの弟マイケルは、1961年に第100代のカンタベリー大司教となった。妹のマーガレットは、オクスフォード大学で経済学を教えた。……

追悼・那須耕介さん

法哲学をご専門とする、京都大学教授・那須耕介さんが、2021年9月7日、お亡くなりになりました。2017年に初期の膵臓がんが見つかり、手術を経て、抗がん剤治療などに取り組んでいらっしゃいましたが、2019年に再発。さらなる治療を続けられましたが、2021年8月半ばより容態が悪化し、9月、永眠なさいました。 このインタビューは、『ナッジ!?』の企画が立ち上がり、那須さんが対談連載用の取材を始める前に、「那須さんに話をうかがっておきたい」という『ナッジ!?』共編者の北海道大学教授・橋本努さんのお申し出によって実現しました。写真はすべて2018年のインタビュー当日に撮影したものです。那須さんがどのように考え、どのように研究をしてきたのか、ぜひみなさんにもお読みいただければと、ご遺族の了解を得て公開いたします。53歳という若さで亡くなった那須さんのご冥福を、心より祈ります。[編集部]

憲法学の散歩道
第21回 道徳対倫理──カントを読むヘーゲル

お待たせしました、「憲法学の散歩道」再開です。これまでの連載は書き下ろし2編を加えて『神と自然と憲法と――憲法学の散歩道』と題し、装い新たに単行本となります。来る11月15日発売、どうぞお楽しみに。[編集部]

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