0 0 掌の美術論 11月 27日, 2023 松井裕美 掌の美術論 第10回 クールベの絵に触れる――グリーンバーグとフリードの手を媒介して 大学の夏休み期間を利用したフランスでの在外研究から帰国した後、職場のポストを見ると、同僚の加治屋健司さんからご献本いただいた『絵画の解放――カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』が投函されていた。この本についてはまた別の機会に別の媒体で書評を記す予定である。 続きを読む
1 0 連載・読み物 11月 20日, 2023 管啓次郎 コヨーテ歩き撮り#190 これもミシシッピ川の姿。川と湖沼が複雑にとなりあうのは、われわれの感覚からすると下流の光景だが、ここはまだまだ上流。アイオワ州とウィスコンシン州の境界。 続きを読む
1 0 連載・読み物 11月 06日, 2023 管啓次郎 コヨーテ歩き撮り#189 この巨大な彫刻を見るとみんなが笑う。笑うときには、さくらんぼの甘みとスプーンの感触を思い出している。ミネアポリス。 On seeing this huge work of art, everybody bursts out laughing. And when they laugh, the sweetness of cherry and the feel of spoon are already in their mouth. In Minneapolis. 続きを読む
1 0 掌の美術論 10月 26日, 2023 松井裕美 掌の美術論 第9回 美術史におけるさまざまな触覚論と、ドゥルーズによるその創造的受容(後編) この連載では数回にわたり、美術史家における「触覚」をめぐる著述を紹介している。前回の記事から取り組んでいるのが次のような問いだ。すなわち、芸術理論が作品分析という実践に移されたときに、どのように特定の概念はオリジナルの意味からずらされていくのだろうか。具体例として扱っているのは、ジル・ドゥルーズの『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』(1981年)である。 続きを読む
2 0 連載・読み物 10月 16日, 2023 管啓次郎 コヨーテ歩き撮り#188 アメリカはローマ帝国だなと思った。元は鉄道用だったこのアーチの橋、いまは歩行者専用。ミネアポリスにて。 The U.S. or the Roman Empire? The Stone Arch Bridge in Minneapolis, originally built for railroad in 1883, is now only for pedestrians. 続きを読む