「中二病」と言われる登場人物たちは三つの特徴をもっていました。一つは、オカルトやファンタジーなどで造形されるような「向こう側」の世界への強い親和性をもち、その世界と現実世界とを見立てによって重ね合わせています。もう一つは、現実と重ね合された架空の見立て世界の設定のなかで、自分自身に特別な存在であるような位置(役割)を与えていています。そして最後に、その架空の世界で特別な役割を与えられた自分の方を、リアルな自分の存在と感じています。彼らは、この現実世界のなかにいると知りつつ、見立てられた虚構世界の自分を演じ、演じている自分の方に棲んでいると言えます。
ジャーナリズムの担い手は現場の記者だけではありません。原発が事故を起こしたとき、メディア企業の舵取りをする経営者はどのような事態に直面し、どのような判断を迫られるのか、そして現場の記者はどう考えるのかを改めて整理したいと思います。[編集部]
以前より、例えば名誉毀損やプライバシーに基づくインターネット上の情報の削除が請求され、これを認容する裁判例も積み重なってきた。それでは、従来の削除請求(削除権)と「忘れられる権利」はどう違うのだろうか。