ジャーナリズムの道徳的ジレンマ
〈CASE 01〉 最高の写真? 最低の撮影者?
瞬間的な判断を迫られ、基本原則や倫理規定も万能ではない。ジャーナリストが直面する難問を実例から考える。第1回はあの有名な写真をもとに。
めいのレッスン ~南の旅の
――笛がね、聞こえたんだ。 呼び鈴がなって、ドアをあけると、頬のあたりがすこし日焼けしたサイェは、何も言わずにわたしをみつめていた。そして大きな目をゆっくりと閉じ、またゆっくりと開くと、挨拶がわりのように、言うのだった。
コヨーテ歩き撮り#7
花びらが雪のように降りしきって、緑の季節がやってきます。
めいのレッスン ~あかりみつめて
融けたロウが揺れている。 春、まだ肌寒さののこるころ、サイェはわたしの父の、つまりはサイェの祖父の命日にお寺に行って、何回忌かの法要に参加した。寺の庭には父がおくった河津桜が、枝にまだすこし残っていた。
めいのレッスン ~気にかかるゴーシュ
めいのサイェは、毎日のように、学校の帰り、わたしのところに寄って、母親が迎えにくるまで、過ごしてゆく。
めいのレッスン ~クリスマス・ツリー
――クリスマス・ツリーがくるんだよ。 11月もそろそろ終わりのある日、サイェは、ふと、とくに目をあげるでもなく、言ったのだった。
医学史とはどんな学問か
第2章 中世ヨーロッパにおける医学・疾病・身体
医学の導入と大学における発展/キリスト教と聖なる癒し/文化と社会の中の疾病/ペスト・ハンセン病・拒食症
めいのレッスン ~秋の庭
週に一、二度は実家に寄っている。 ひとりで住む母の様子を見がてら、頼まれたものを、ちょっとした手土産とともに買ってゆく。
