Monthly Archives: 1月 2017

虚構世界はなぜ必要か?SFアニメ「超」考察
第14回 量子論的な多宇宙感覚/『涼宮ハルヒの消失』『ゼーガペイン』『シュタインズゲート』(4)

虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察 1月 18. 2017

物語は、世界のなかに何かしらの出来事が生じ、それに対して登場人物たちがどのように反応するのかという形で進むことが多いでしょう。この時、登場人物による世界への働きかけ方、能動性のあり様によって物語の進展の様々な形があるのですが、それはたんに登場人物の特質や能力によって決まるのではなく、その物語世界がどのような構造になっているのかに多くを依存します。世界の仕組みがこのようになっているからこそ、このような働きかけが有効(あるいは無効)になる、というふうに。世界観は登場人物のあり様以上に物語の性質に影響を与えます。

Pages: 1 2 3

続きを読む
MatsuoEyecatch

ウェブ連載版『最新判例にみるインターネット上の名誉毀損の理論と実務』第33回

虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察 1月 12. 2017

ロボット工学の進展は、法学にどのような挑戦を投げかけるのだろうか。

このテーマについて論じた文献は近年急激に増加しているが、単著の形で民法、刑法、国際法といった多くの法分野に関する問題をまとめたものとしては、トリノ大学(イタリア)法学部Ugo Pagallo教授(注5)のThe Laws of Robotsが極めて参考になる。

Pages: 1 2

続きを読む

コヨーテ歩き撮り#25

虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察 1月 10. 2017

台北の北の郊外にある温泉地、北投(べいとう)。ここを舞台とするサウンドインスタレーション巡礼型演劇「北投ヘテロトピア」(演出=高山明)に作家として参加しました。山を登りつめたところから見る源泉の風景は圧巻。いつまでも眺めていたい、夏みたいな冬の夕方です。

続きを読む