掌の美術論
第3回 自由な手
近現代美術の中に登場する「手」は、しばしば観察者の知覚を裏切るような現実を私たちに突きつけてくるものであるからこそ、重要な位置づけを与えられてきた。 もちろん手のかたちは、昔から絵画や三次元的な造形物のモチーフに使われた。身体の一部の型取りやそのイメージを奉納する古くからのヨーロッパの習慣において、手もまたその対象であったし、キリスト教美術の伝統では「神の右手」は、人間の眼で知覚することができない神聖な存在を換喩的に表象するイメージであった。フランス王家において王権の象徴(レガリア)とされたものの中には、「正義の手」と呼ばれる王笏がある。また芸術家による手のモチーフだけの習作も、決して珍しいことではない。
あとがきたちよみ
『道徳的知識への懐疑』
「まえがき」「序章 道徳懐疑論にむけて」(第1節)を公開しました。
コヨーテ歩き撮り#174
台北に程近い川の港町、淡水。なぜか強烈になつかしくなることがある。 Tamsui is an old river port town near Taipei. Nothing there is extraordinary, but somehow it makes you yearn to go back.
あとがきたちよみ
『知財とパブリック・ドメイン 第3巻:不正競争防止法・商標法篇』
「第1 章 プロ・イノヴェイションのための市場と法の役割分担:インセンティヴ支援型知的財産法の意義」冒頭、「あとがき」を公開しました。
あとがきたちよみ
『知財とパブリック・ドメイン 第2巻:著作権法篇』
「第4 章 ダウンロード違法化拡大になぜ反対しなければならなかったのか?」前半を公開しました。
コヨーテ歩き撮り#173
ずいぶん長いあいだ海から遠ざかってしまった。今年はこんな海へ。 I’ve been away from the sea for some time. Time to go back to one of those island waters.
夢をかなえるための『アントレプレナーシップ』入門
㉑アントレプレナーの資金調達(2)
今回は、第20回で紹介した「間接金融による資金調達」の欠点をいかに克服していくか、という点について説明します。さらに次回、間接金融よりも規模が大きくなるといわれる「直接金融による資金調達」について説明します。[編集部]
掌の美術論
第2回 自己言及的な手
ルーヴル美術館に、興味深い一枚の素描がある。1775年にフランス王室によって購入された時、この作品はミケランジェロの「手」によるものだとされた。実際に描いたのはミケランジェロではなくてバルトロメオ・パッサロッティであったとする説、あるいはアンニバーレ・カラッチであったとする説もある。いずれにせよこの素描の「手」が誰のものなのかを最終的に決定づける見解は示されていない。
あとがきたちよみ
『リップマン 公共哲学』
「第1章 曖昧な革命」「解説 文明的・政治的危機の時代に甦る公共哲学の原点」冒頭を公開しました。
コヨーテ歩き撮り#172
この子たちは誰、どこ? なんとなく凶暴さを感じさせる。 Who are they and where is this? You can’t help but feeling a little uneasy by looking at their eyes...
あとがきたちよみ
『帝国日本と森林――近代東アジアにおける環境保護と資源開発』
「序章 なぜ日本帝国の森林なのか」を公開しました。
あとがきたちよみ
『〈猫〉の社会学―― 猫から見る日本の近世〜現代』
「序」「第一章〈猫〉の誕生」を公開しました。