新着記事

新着記事2024-04-16T22:14:11+09:00

サンスティーン『入門・行動科学と公共政策』訳者と読者の対話(後編)

前編にひきつづき、2021年8月8日に行われたキャス・サンスティーン(吉良貴之訳)『入門・行動科学と公共政策』の読書会の様子をお送りします。「ナッジ」という仕組みのどういうところにひっかかるのか、違和感はなんなのか、どういう側面を重視するのか、読者それぞれにちがいそうです。「一人で読む」ことを超えていく読書会での議論、最後までお楽しみください。[編集部]

By |2021/10/6|本たちの周辺|

コロナ時代の疫学レビュー
第9回 パンデミックの時こそ、緊急性と科学性を両立させる――デキサメタゾンのランダム化比較対照試験

2020年、世界中で新型コロナウイルスのパンデミックが進行するさなか、英国ではその治療薬を探す臨床試験が大規模に行われていました。従来の発想では考えられない取り組みの結果、身近な薬の効果がきわめて短期間に探り当てられた背景を、疫学論文から読み解きます。[編集部]

サンスティーン『入門・行動科学と公共政策』訳者と読者の対話(前編)

2021年7月刊行のキャス・サンスティーン(吉良貴之訳)『入門・行動科学と公共政策』(https://www.keisoshobo.co.jp/book/b584353.html)の読書会が、翻訳者の吉良貴之さんも交えて8月18日にオンライン上で開催されました。かなり充実した内容でもあり、参加者みなさまのご厚意で、公開できることになりました。2回に分けてお送りします。本書の内容を超えて、より広く、より深くお読みいただく機会として、読書会の記録をぜひ追体験ください。[編集部]

By |2021/9/28|本たちの周辺|

コロナ時代の疫学レビュー
第8回 コロナ時代の最初の巨大な研究スキャンダル――血圧降下薬・ヒドロキシクロロキン・イベルメクチンの死亡リスクの後向きコホート研究

昨年、トランプ米国前大統領が新型コロナウイルス感染症に対する薬として、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンを宣伝し自分でも服用したことで、大きな話題になりました。けれど、そのヒドロキシクロロキンを使った治療についての研究論文のひとつはデータの捏造を疑われて撤回されています。最近日本でも注目されるイベルメクチンを扱った論文も削除されました。何が起こっているのか、論文の公表と撤回・削除をめぐって起こったことを坪野さんがていねいにトレースしています。[編集部]

燃えよ本[第6回]エイハブの執念が滅ぼしたものとは? 白鯨と捕鯨の近代史

19世紀、アメリカ及び世界文学の金字塔であるハーマン・メルヴィル『白鯨(モビー・ディック)』。  アメリカといえばグリーンピースはじめ鯨やイルカなどの海洋哺乳類の保護活動に熱心な「反捕鯨国」なのだが、実は20世紀初頭まで世界一の捕鯨王国だった。世界中の海でクジラを獲って獲って獲りまくった前近代の捕鯨黄金期の記憶が刻まれたのがメルヴィルの『白鯨』なのである。現代の倫理観から見るとあまりにも血生臭く、差別的。かつ文学の枠組みを大きく逸脱した怪作を僕なりに読み解いてみよう。

By |2021/9/9|連載・読み物, 燃えよ本|
Go to Top