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新着記事2024-04-16T22:14:11+09:00

憲法学の散歩道
第9回 「どちらでもよいこと」に関するトマジウスの闘争

 啓蒙思想家として知られるクリスティアン・トマジウスは1655年、ザクセン公国のライプチヒに生まれた。父のヤーコプ(1622-84)は、ライプチヒ大学の哲学教授であった。クリスティアンは、1669年、同大学に入学し、1672年に修士号を取得する。  1672年は、ザムエル・プーフェンドルフの『自然法と万民法De jure naturae et gentium』が刊行された年でもある。クリスティアンは後に、プーフェンドルフの自然法に関する著作と父親のグロティウスに関する講義とを、彼を法学の研究へと向かわせた主な要因として挙げている。……

夢をかなえるための『アントレプレナーシップ』入門
⑤Learning by doing

高橋徳行先生の連載第5回です。日本ではそもそもアントレプレナーが少ないと言われています。いわんや女性のアントレプレナーはなおさらです。しかし、今回取り上げる女性起業家をご覧になって、読者の皆さんのアントレプレナーに対する見方が変わることを期待します。[編集部]

法人類学のパッシオネス~『人を知る法、待つことを知る正義』刊行後に考えたこと~

昨秋刊行した石田慎一郎さんの『人を知る法、待つことを知る正義』が、第21回日本法社会学会奨励賞と2020年度アジア法学会賞(研究奨励賞)を受賞しました。本書は、ケニアをフィールドにずっと調査、研究をしてきた著者が、そのすべてを注ぎ込んだ著作です。その内容がこうして評価されたことは、このうえなく喜ばしいお知らせでした。今回の受賞にあわせて、石田さんがエッセイを寄稿してくださいました。自著刊行後に出会った先行業績から振り返る自著、どうぞ味わってください。[編集部]

By |2020/6/29|本たちの周辺|

憲法学の散歩道
第8回 『ペスト』について

 ハーバード大学の法学者、チャールズ・フリードに、プライバシーに関する論文がある。自己情報をコントロールする権利がなぜ大切かを述べたものである。  しまっておきたい記憶、隠したい病歴、密かに奉ずる信条。これらの中には、墓場まで持って行くものもあるだろうが、限られた人には打ち明けるものもある。信条であれば同志や聖職者に、深刻な病気であればかかりつけの医師に、大切な記憶は心を許す友に。……

By |2020/6/24|連載・読み物, 憲法学の散歩道|

めんどうな自由、お仕着せの幸福
番外編2:『ナッジ!?』刊行記念・編者対談(後編)「「小さなおせっかい」の楽園と活動的生」

昨年掲載した本連載にご登場くださった方々による書き下ろし単行本『ナッジ!? 自由でおせっかいなリバタリアン・パターナリズム』の編者である那須耕介さんと橋本努さんによる刊行記念対談2回目は、前回の「操作(マニピュレーション)」という不安の先にある議論を繰り広げます。話は当然、国家構想まで行き着きます。このテーマの広がりと深さをぜひ味わってください。[編集部]

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