けいそうビブリオフィル – 勁草書房編集部ウェブサイト2025-03-27T00:28:05+09:00

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燃えよ本[第5回]なぜ本は燃えやすい? 石炭紀とカビ・キノコ

本は燃えやすい。社会的にも燃えやすいが、物理的にも燃えやすい。カエサルのアレクサンドリア図書館の焼き討ち、中国の秦帝国やナチス・ドイツによる焚書など、文化の抹殺の象徴は「本を燃やす」こと。つまり本は燃やしやすい物質だということだ。  実は「本を燃やす」という行為には三億年超の地球の歴史が宿っている。地上にどのように生物が上陸し、どのように現在のような生態圏ができあがり、さらに人類がなぜ産業革命を起こすことができたのか? 鍵を握るのは陸上植物と菌類の関係性だ。

By |2021/7/28|
コロナ時代の疫学レビュー
第3回 「重症化」予防がワクチンの目的か?――ファイザー社ワクチンのランダム化比較対照試験②

1年かからずに開発され、実用化された新型コロナウイルス・ワクチン。その画期的な成果は前回の記事からもわかるとおり。とはいえ、もちろん完全無欠なわけではありません。ひとつの論文で、ワクチンの効果の何が明らかになり、何がわかっていないのか。今回はそこを見ていきます。[編集部]

By |2021/7/20|
コロナ時代の疫学レビュー
第2回 パンデミックの転換点を、300語で読む――ファイザー社ワクチンのランダム化比較対照試験①

坪野吉孝さんの論文レビューが、今回から本格的に始まります。まずはなんと言っても新型コロナウイルス感染症対策の要であるワクチンについて。ワクチン接種済みの方もこれからの方も、研究成果の一端をぜひ味わってください。[編集部]  新型コロナウイルス感染症によるパンデミック対策の転換点となったのは、米国ファイザー社とドイツのビオンテック社が開発したmRNAワクチンの開発の成功だった。  ワクチンの有効性と安全性を評価した臨床試験の論文が『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』(NEJM)にオンライン公開されたのは2020年12月10日。筆者はこの日にさっそく論文を読み、これは歴史的な研究成果になると、しばし想いにふけった。……

By |2021/7/6|
コロナ時代の疫学レビュー
第1回 感染と情報の爆発

2020年にはじまった新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の拡大以降、いろいろな点で「疫学」が注目されています。病院の診療科目としてはなじみがありませんが、医療の基礎を支える大事な分野です。日本疫学会では「明確に規定された人間集団の中で出現する健康関連のいろいろな事象の頻度と分布およびそれらに影響を与える要因を明らかにして、健康関連の諸問題に対する有効な対策樹立に役立てるための科学」と定義しています。この連載では、そんな疫学をご専門にして、長らく文献レビューに携わってきた坪野吉孝さんが、Covid-19に関連する文献を通して、疫学の基本的な理論をご紹介くださいます。[編集部]

By |2021/6/29|
憲法学の散歩道
第27回 ボシュエからジャコバン独裁へ──統一への希求

By |2022/4/12|

 ジャック・ベニニュ・ボシュエは、フランス絶対王政のイデオローグとして知られる。  ボシュエは1627年、ディジョンの司法官の家柄に生まれた。イエズス会の教育を受けた後、メスの司教座聖堂参事会員となった彼の説教師としての声望は次第に高まり、1669年にコンドムの司教となり、さらに1670年にはルイ14世の王太子付きの指導教師となった。1680年に指導教師の務めを終えた彼は、1681年にモーの司教となった。マルブランシュ、ピエール・ジュリウー、フランソワ・フェヌロン等と論争を繰り広げた彼は、「モーの鷲l’Aigle de Meaux」と呼ばれた。……

めいのレッスン ~最終回

By |2022/3/28|

『めいのレッスン』の連載が途切れてしまってから、 しばらくあいだがあいてしまいました。 そのままにしておいたら、サイェが、 もう10年だよ、 と言うのです。

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