けいそうビブリオフィル – 勁草書房編集部ウェブサイト2025-03-27T00:28:05+09:00

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Series 連載・読み物

憲法学の散歩道
第12回 plenitudo potestatisについて

 テューダー朝のヘンリー8世は、イングランド国教会を創設したことで知られる。  彼は、兄アーサーの未亡人であったキャサリン・オヴ・アラゴンと結婚したが、男子に恵まれなかった。ヘンリーは、その原因が、聖書の禁ずる近親婚であるために神の怒りに触れたことにあると言い始め、ローマ教皇に婚姻の無効を宣言するよう求めた。……

By |2020/9/29|
ごはんをつくる場所には音楽が鳴っていた――人生の欠片、音と食のレシピ〈17皿め〉

シリア内戦10年目。現在約1100万人以上の人々が国内外で難民になっている。内戦前の人口の半分以上の数だ。途方にくれる数字を前に、何を想像できるだろうか。ニュースで流れる映像に、物語は語られない。   連載6皿目に登場したシリア難民のヤシール。アラビア語歌詞の発音を教えてもらった彼との出会いはフランス西部に位置する半島、ブルターニュ。800人が住む村に難民として迎えられた彼とその家族。

By |2020/9/25|
憲法学の散歩道
第11回 ジェレミー・ベンサムの「高利」擁護論

 ジョン・メイナード・ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』は、終わり近くの第23章で「高利usury」に関するアダム・スミスとジェレミー・ベンサムの論争に触れている。  「高利」という概念は多義的であるが、いずれにせよ否定的な評価を伴っている。動産や金銭の貸借にあたって、利子を一切とるべきではないという立場からすると──後で説明するように、こうした立場は歴史上、稀ではない──あらゆる利子は「高利」であって許されない。他方、ある程度の利子をとることは許されるが、破格に高い利子をとることは借手の事業と生活を破綻させるし、そうした行為が広まると健全な事業主が資金に欠乏することになり、一国の経済にも悪影響を与えるので許すべきでないという立場もある。……

By |2020/8/26|
コロナ時代の疫学レビュー
第6回 Covid-19ワクチンによる「発症」予防と「感染」予防――ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンの前向きコホート研究

By |2021/8/24|

ランダム化比較対照試験(RCT)、後向きコホート研究にひきつづき、今回は前向きコホートという手法を使ったワクチンの研究結果について解説します。なぜこの手法が使われたのか、どういう側面があるのか、ぜひこの機会に具体例とともに読んでみてください。[編集部]

夢をかなえるための『アントレプレナーシップ』入門
⑭起業家になるための能力・起業家に求められる能力(1)

By |2021/8/11|

起業家を目指している皆さん、起業家になるためにはどのような能力が必要だと思われますか。そしてその能力を身に付けるためにはどのような経験が必要だと思われますか。今回は、起業家になるために求められる能力を考えてみます。[編集部]

コロナ時代の疫学レビュー
第5回 リアルワールドエビデンスの「マジック」――ファイザー社ワクチンの後向きコホート研究

By |2021/8/10|

世界に先駆けてワクチン集団接種を行ったイスラエル。その後の様子にあわせて、「3回目の接種が必要か?」「効果が当初より限定的?」などなど、即座に世界中でニュースになります。その基礎になった論文を今回はご紹介。ちょっと長いですが、一気にいきます。最後までがんばってついてきてください。[編集部]

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